今年度副会長となりました井上と申します。本部運営・サークル担当です。
私が本部役員に立候補する際、最も不安に感じていたのは「仕事との両立・時間の捻出」です。PTA活動に興味はあっても、同じことで躊躇されている方もいらっしゃるのではと思い、自己紹介と実際に飛び込んでみた感想を綴りたいと思います。
【役員立候補の経緯】
我が家は私と二人の息子たちの母子家庭で、私はフルタイムで働く大黒柱です。夫は2018年1月、闘病の甲斐なくこの世を去りました。
当時長男は北小の6年生、次男は保育園年中さんでした。多感な時期に差し掛かる長男と、まだまだ手のかかる年頃の次男を抱えながらフルタイムの仕事を見つけ、悲しみに浸る間もなく毎日がバタバタと過ぎていきました。つい忙しさを言い訳に子育てが疎かになっており、先生方にもご迷惑をかけてしまい猛省し、そんなタイミングで配布されたのが「次年度のPTA役員募集のお知らせ」でした。次の1年はこどものことにしっかりと向き合う1年にしたい、そんな思いで立候補してみました。
【実際やってみて】
ワンオペ大黒柱としては平日仕事を休むわけにはいかず、学校と関わるにあたってそこが心配の種でした。役員就任してすぐ行われた原会長との面談でその不安を相談したところ、「無理をせず、出来る範囲で出来ることをやれればいい」と言っていただき心が軽くなりました。事実、今に至るまでPTA活動のために仕事を休んだことは一度もなく、時間的な負担は今のところほぼないと言えます。
コロナ禍でのPTA活動は、間近で子供たちの楽しそうな様子をみられるイベントの開催が難しく歯がゆい思いもありますが、工夫をこらした運動HAPPYou会の企画運営など、教育を止めないための先生方のご尽力を拝見し、改めて保護者と先生方の両輪でこどもたちの環境を良くしていくという意識が高まりました。
【これからのPTA】
今年度はこれからのPTAのありかたについて考えるワーキンググループを組成し議論を重ねています。個人的な考えですが、現状では家庭ごとの事情まで考慮できず「平等の押し付け」になってしまっているのではと危惧しています。
主人の闘病中及び他界後のワンオペ育児で心理的・身体的につぶれそうなときに助けてくれたのは保護者同士のつながりでした。せっかく縁あって同じ街で同じ年ごろのこどもを育てる者同士、助け合える環境・組織が構築できたら素晴らしいなと思います。
長男は高校生になり、果てしなく思えた子育てもゴールが見えてきました。親として学校・地域に関われる時間は意外にも短いです。思い切って飛び込んでみて良かったと実感しています。
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